大規模修繕工事を進めていく管理組合様には、3つの重要な責任があります。
①居住者の安全確保と生活環境を守ること。それができる事業者を選定すること。
②十分納得のいくコストと工事品質を確保すること。それを実行する事業者を選定すること。
③組合員に対して全ての運営を透明性をもって開示し、説明責任を果たすこと。
ここで留意すべきことは、管理組合様(修繕委員会)が工事をするのではないということです。
管理組合様は、「工事内容を決定すること」と「設計事務所、工事会社の事業者選定をすること」がメインの仕事です。
大規模修繕工事成功の可否は、その後の修繕積立金の残高、組合員の満足度に大きく影響します。
管理組合様の初めての大仕事は、大規模修繕工事です。築10年頃になると管理会社より「そろそろ大規模修繕工事の検討に取り掛かってください。」と言われます。
小規模マンションではこの問題に理事会が対応せざるを得なくなります。
そして、管理会社から大規模修繕工事を提案されても、どうしていいかわからず毎年先送りされるケースがあります。
またある程度の規模のマンションでは「修繕委員会」を立ち上げます。修繕委員会では、管理会社の提案のまま進めてよいか判断がつかないことがあります。
大規模修繕工事は必ずやってきますが、管理組合様はこの問題から逃げることはできません。
◆最初の関門は、大規模修繕工事を管理会社に任せるか、自分たちで進めようとするか、にあります。
大規模修繕工事は、大きく分けて次の2種類の方法に分類できます。
①設計監理方式
大規模修繕工事の「設計(工事の仕様決定等)・監理(工事作業の監理)」と「施工(実際の工事作業)」を別々の事業者に発注する方式です。
設計監理は設計事務所に、施工は工事会社に発注します。
設計監理と工事を別々の事業者に発注することにより、工事金額の透明性と工事品質の確保が可能になるといわれています。
しかし最近は、一部の設計事務所が自社にマージンを支払う施工会社が受注できるよう不適切な工作をしていると一部のマスコミ等で報道されるケースがあります。
このようにならないための対策も必要です。
②責任施工方式
信頼のおける施工会社(または管理会社)に設計、工事を一括して発注する方式です。 工事の品質確保は管理組合が行うか施工会社(管理会社)を信用することになります。 競争原理が働きにくいので、価格が割高になる可能性がありますが、発注者(管理組合)は手間をかけずに工事を実施することができます。 管理会社に工事一式を発注する場合は主にこの方式となりますが、一部の管理会社は「CM(コンストラクション・マネジメント)方式」を提案することもあります。
◆「設計監理方式」を採用し、自分たちで大規模修繕工事を進めたいと思っても、次の課題が浮上してきます。
≫先に述べた不適切な一部の設計事務所への対応をどのようにするか。
≫実際の事務作業(業者の公募、見積比較等)をするノウハウや時間がない。
≫大規模修繕工事の進め方について、組合員から質問や意見が出されても対応が心配。
これらの問題を解決するために、マンション管理士の業務支援をご検討ください。
皆様の管理組合が「設計監理方式」を選んだ場合の工事の概要は、次のようになります。
なお、期間はおおよその目安です。
また工程が一部同時並行で進められることがありますので、大規模修繕工事の期間はこの単純合計ではありませんが、概ね2年程度と考えられます。
① 修繕委員会の設置と準備 (約3~6か月)
・修繕委員の公募と委嘱
・修繕委員会の勉強会
・工事発注方式の決定、スケジュールの検討
② 設計事務所の選定 (約4~5か月)
・設計事務所の公募と書類選考
・現地調査と見積選考
・ヒアリングによる最終選考と承認
③ 建物診断と修繕基本設計 (約6か月)
・建物診断、アンケート調査(建物の劣化診断)
・工事内容の検討(修繕部分、材料、修繕方法と概算金額の検討)
・設計図書の作成
④ 施工会社選定 (約4~6か月)
・施工会社の公募と書類選考
・現地調査と見積選考
・ヒアリングによる最終選考と承認
⑤ 大規模修繕工事実施(約5~12か月:建物により変動)
・施工会社の公募と書類選考
・現地調査と見積選考
・ヒアリングによる最終選考と承認
長期修繕計画の見直し (必要により実施)
・大規模修繕工事終了後の「長期修繕計画」の作成
・修繕積立金の資金計画検討、確認
当事務所の大規模修繕工事支援業務は、修繕委員会等に出席し、主に次の支援活動を行います。詳細は別途お打ち合わせにて決定します。
① 修繕委員会の設置と準備
・修繕委員公募の助言
・修繕委員会勉強会の実施
・工事のスケジュール概要(工程表)作成
・委員会開催案内通知と事前資料作成、委員会議事録案の作成(各回)
② 設計事務所の選定
・設計事務所の公募手続きと書類選考(第一次選考)資料の作成
・設計事務所の現地調査立会と質疑回答書の作成
・見積選考(第二次選考)見積金額一覧表等の作成
・設計事務所のヒアリング設定、進行と最終選考への助言
・総会議案書素案(設計事務所選定承認)の作成
・委員会開催案内通知と事前資料作成、委員会議事録案の作成(各回)
③ 建物診断と修繕基本設計
・建物診断、アンケート調査報告の委員会への助言
・工事内容検討(修繕部分、材料、修繕方法と概算金額の検討)の助言
・委員会開催案内通知と事前資料作成、委員会議事録案の作成(各回)
④ 施工会社選定
・施工会社の公募と書類選考(設計事務所を外して進めます)
・施工会社ごとの個別現地調査立会と質疑回答書の編集、まとめと送付
・見積選考(第二次選考)見積金額一覧表等の作成と談合チェック
・施工会社のヒアリングの設定、進行と最終選考への助言
・総会議案書素案(施工会社選定承認)の作成
・委員会開催案内通知と事前資料作成、委員会議事録案の作成(各回)
(⑤は、管理組合様の判断によるオプション契約です。)
⑤ 大規模修繕工事実施
・工事定例会議への出席と助言
①施工会社選考時に起こりうる「価格調整」(談合)の防止に協力します。
そのためのノウハウを活用し、見積書の一覧表作成時点でもチェックします。
②修繕委員会の「開催案内通知」、「事前資料作成」、「委員会議事録(案)」の作成をします。
その他の事務文書、資料作成など「修繕委員会事務局」として機能することにより、修繕委員(理事)の皆様の負担を大幅に軽減します。
③修繕委員会の進行に当たっては、「透明性の確保」と「組合員への説明責任」を果たします。
・月額 45,000円~
(修繕委員会支援/設計事務所選定支援/工事会社選定支援/総会議案作成支援/
工事期間中運営支援/談合防止支援等)
(設計事務所が決まっている場合等は、施工会社選定業務だけのお手伝いもします。)
(詳細は、お打合せのうえ見積書をご提出いたします。)
当マンション管理士事務所のコンサルタント契約は、1ケ月前に書面で通知することにより、解約金なしで中途解約することができます。
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その他修繕積立金について等、管理組合様の立場に立ち長期的視点でお話しします。
▶セミナー費用
・22,000円
マンション管理士とは
マンション管理士は、専門的知識をもってマンション管理組合の運営、その他マンションの管理に関し、管理組合の理事長、役員等の相談に応じ、適切な助言や指導、援助等のコンサルティング業務を行う国家資格者です。
マンション管理士は、マンション管理のスペシャリストとして、管理組合の立場でマンション管理に関する様々な問題の解決をサポートします。